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  • 執筆者の写真坂上 健

花とコンテンポラリーダンス

2022年8月6日、盛岡市大通にある雑貨店「akashiya yoggy」にて店主でフラワーアーティストの淺田悦輝さんと『花とコンテンポラリーダンス』と題してパーフォーマンスを行いました。


淺田さんはイギリス、ドイツ、上海、マレーシアなどで約15年花屋で勤務しながらフラワーアーティストとして活動されてきた方で、2011年に上海で開催された世界水泳のメダリストに贈られる花束のデザインを担当されました。


そんな淺田さんのパフォーマンススタイルは私と共通する即興性。花は生もの。パフォーマンス当日に花を用意するため、事前にリハーサルなどはできず当日用意した花で生けます。

もちろんイメージは作り上げてきたと思いますが、事前の打ち合わせから淺田さんが直感的な方で当日の新鮮さを大切にする方だと感じ取りました。同時に本番で初めて淺田さんの生ける姿、作品を見ることになるのだ!と刺激的な楽しみと少しの不安が入り混じるのでした。


そして私のダンスがどのようなものになるのか淺田さんは質問されませんでしたし、私から伝える必要もないのだと思いました。自分の踊りも今回のパフォーマンスのために稽古してきた体の使い方はあるものの、即興。互いのパフォーマンスを見たことがなくても、出会ってから数か月しか経ってなくても、初めてお会いした時に感じた「この人と!」という直感的な信頼関係がパフォーマンスの根底にはありました。


構成と互いのパフォーマンスの音源を決めて、あとは本番勝負!


淺田さんから始まったパフォーマンス。迷いなく表情変えずに淡々と生ける姿、立ち居振る舞いに圧倒されました!花瓶に花の生命が次々に表情を変えて生けられていくその過程は圧巻!この迫力に自分は踊りでどう応えるのか…。


最初の動き出しに大きな動揺と迷いが生じたものの、淺田さんが生けた花とお客さんの雰囲気を感じ取りながら丁寧に動きを紡いでいきました。花に影響を強く受けすぎないように、お客さんの反応を意識し過ぎないように、その場の空気と一体化していくような気持で踊っていました。


淺田さんの3つの作品にそれぞれ反応して踊っていく構成。花が生けられてく過程や完成した生け花を見ている中で、動きのイメージも湧いてきて体が自然に反応する瞬間が時にあったり、花に対して自分はどういう存在であるべきなのか…動きに迷いも生じることもありました。そんなスリリングな時間の中での踊りにはいつも強烈な新鮮さを帯びることもあるので信じてその瞬間を踊るのみ。


終演後、お客様一人一人と丁寧に会話できたこと、パフォーマンスをじっくり振り返ることができた時間が本当に幸せでした。


「akashiya yoggy」という空間だからこそできたスペシャルな時間でした!



*写真は8月13日の岩手日報の記事







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