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  • 執筆者の写真坂上 健

ワークショップ / その方向性

胴体の背骨の動きは骨盤の動きを初動とすることで波のようにうねり、骨盤が動くことで脚の前後の動きと連動する。


胴体の体側の動きは腕の上げ下げの動きや主に横への体重移動の際に連動する。


股関節を境にした下半身と上半身の捻りは体の中から外へ風を吹かせるような大きなエネルギーを生む。


これらの胴体の動きは股関節で床を捉えた強い土台がないと弱く小さなものになってしまう。だから床を捉えた股関節の感覚はとても大切。


腕や脚をコントロールしている筋肉は最終的に胴体と繋がっていて、腕や脚の根元は胴体にあります。従って胴体の動きを自由にすることは、腕や脚の動きを自由にすることに繋がります。


伊藤昇氏の「胴体力」という理論を実践して約10年。自分が体で表現する際の基本としていることです。


体の様々な部位を点で捉えるのではなく、胴体から繋がる線で捉えて動くと、体の可動域は柔軟性が変わらなくても大きく変わる。体の使い方を知ることだけで、自分の元々もっている身体の動きの可能性は広がる。


この胴体力を少しずつ身につけていくことで、体全体のバランスも整い、自分の体を最大限活かした動きへと発展させることができる。


胴体力を習得した上でそれぞれが輝ける動きを探求していくこと。自分が伝える立場で大切にしていることです。


すぐには一人で動きは生み出すことは難しいです。次に必要となってくるのが想像力や身体感覚、直感など。


基本的にその人自身で生み出された動きこそ、その人自身が表れる。だから振りを与えることはなるべくしたくない。


その人自身の動き・表現が自然に表出するように導くことが自分の役目。


ワークショップなど伝える立場になった時に心がけていることであり、内容もそれに沿ったものになります。


僕が与えた振りでなく、それぞれ個人で生み出した動きが繋がっていき、時に他人にも影響を与え、集団になっても個が消えない即興の可能性を絶えず含んだ踊り。


その小さな小さな積み重ねの踊りをパズルのように組み合わせていったら、物語りはなくとも個人の自由や人間性が尊重された面白い作品ができりのではないかと思っています。


それに向かって…


写真はバスケットボールの神様、マイケルジョーダン。

彼がプレーしているときの体は実にしなやかで柔らかく、しかも強い。そして何よりも美しかった!その理由は胴体の動きを実に上手く使いこなしているから。



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